新築マイホーム

2021年12月28日

土間を中心に回遊動線が広がる【風が吹き抜ける通り土間のある家】内部

京都の町家が好きで通り土間に憧れのあるご夫婦が造ったお住まい

1階玄関からお庭に繋がる通り土間を中心に

ご夫婦の優しい気持ちと『おもてなし』の想いが伝わる住まいができました。

通り土間を開放する事で多数の来客者を迎える事が出来る広いホールとなり、
通り土間で腰かけて来客を迎えると気持ちの良い風が通ります。

通り土間を区切る事によってプライベートとパブリックスペースが分断

落ち着きのある和室で来客者にくつろぎのある空間を提供します。

ご依頼内容

建替えで弊社にご依頼を頂きました。

 

ご要望は以下の通りです。

 

・京都の街並みが好きで、通り土間を取り入れたい。
・自然素材を使いたい。
・充分な収納スペースは確保したいが、大きな棚は置きたくない。
・料理を夫婦で作ることの出来るようにキッチンスペースの提案。
・和室が欲しい。

 

長期優良住宅のため機能性に優れ、更に通り土間が特徴的なデザイン性の高いお家になりました。
 

施工のポイント

「京都の街並みが好きで、通り土間を取り入れたい」

 
京都の町屋でよく見られる通り土間を採用し、特に玄関周りはこだわりました。
又、違い棟の段差部分壁面に設けられた窓の日は階段部分に差し込み、通り土間まで風が通り抜けます。これは京都の町屋に多く見られる虫籠窓(主に明り取り・通風のために設けられる)の機能面を取り入れています。
 この通り土間は、家の中央にあり真ん中土間と呼んでいます。和室とLDKの建具を開放する事で連続性のある空間になり、真ん中土間・LDK・和室・お庭まで広々と使用する事が出来るようになっています。これはお施主様のご意向で、お友達が集まる事が多い事からLDKだけでは狭く、庭でBBQ等をされた時に皆で楽しめる空間を作りたいとのご要望を叶えたものです。
 また、この真ん中土間の優れている点は、LDKと和室の建具を閉める事だけで、客間としての和室の機能が最大限に活かす事が出来るのも特徴的です。
真ん中土間を取り込むか・切り離すかで空間の活かし方が変わるのが楽しい間取りとなっております。
 

「自然素材を使いたい」

 

床には吉野杉の無垢フローリングを使用しています。これは弊社打合せルームにて貼られているフローリングと同じで打合わせの際に実際に触れ質感や暖かみを感じ決められました。
通り土間には、珪藻土を原料とした「たたきくん」という床仕上げ材を使用しています。
通り土間に設けられた縁側とウッドデッキは飫肥杉を使用しています。
その他に岡山県産の杉を用いた建具を使い、暖かみのある通り土間に仕上がりました。

 

「充分な収納スペースは確保したいが、大きな棚は置きたくない」

 

階段下にスペースを作りそこに掃除道具やストック品が置けるようしました。
必要最小限の造り付け棚を杉の集成材で造り、統一感のあるデザインを施しました。
余分な家具を設置する必要を無くし、部屋は広々と収納は計画的に制作しました。

 

「料理を夫婦で作ることが出来るようにキッチンスペースの提案」

 

当初はL型や対面等様々な配置で提案をさせて頂きました。
通り土間を優先する事でキッチン部分の間口を広く取る事を止め、最終的にはキッチンにあまり物を置かないということで収納スペースを極力減らし、背面キッチンとすることで調理スペースをなるべく確保するようにご提案致しました。
又、収納スペースが有効的に使えるように収納棚は収納する物に合わせ弊社大工が造りました。

 

「和室が欲しい」

 

庭が眺められる位置関係に和室を配置し、ウッドデッキを設けることで居心地の良い落ち着いた空間になりました。
又、お施主様の御意向でイグサの畳ではなく、和紙の琉球畳にすることでおしゃれな和室となっています。
お昼寝のスポットとしても最適で、通り土間と繋がる事で風通しも良くお日様も心地よく感じられる空間です。
上記でも記述した通り、多機能に使用する事が出来る和室です。