- 新築・建て替え中古住宅購入等
保険
山田社長いいですね。新築の時に保険に入りました。10年くらい前かな。地震と火災保険です。このまえ物をぶつけてクロスに穴が空いたのでメンテナンス会社に電話したら、あの時もっと上のクラスの保険に入っていたらほしょうで直りましたよと言われました。でもそのほしょうだと、支払う保険料も高いだろうし。ゆうけんで新築の家を建てるとき、山田社長ならどんな、どういうグレードの保険をすすめておられますか?山田社長がなにか気をつけておられることはありますか?参考までにおしえてください
保険の話だし、おこたえが難しければ返答や放送しなくても良いですよ
お仕事がんばってください
応援します。
新築時に考えておく事(保険等)
住まいの相談所を聴いて頂きありがとうございます。
弊社は保険を扱っている事業所では無く、「保険」の話となると保険業法の問題もあって説明難しいのですが、
弊社が新築時にご提案する建物の性能と、保険適用については以下の様になっております。
記事終盤は保険や保証と話がかなりずれてしまいました。
保証されるべき家をより安心・安全な住まいとして造りたいという弊社の想いもあります。
ご容赦ください。
・ 火災保険と地震保険と風水害特約
新築時に火災保険と地震保険には皆さん入られる事だろうと思います。
弊社としてはその土地の状況やハザードマップ等を考慮して、
その土地に合わせて風水害の保険の加入も勧めております。
また、地震保険は耐震性の高い建物に対して割引が設けられています。
下記リンク先は東京海上保険のホームページです。
近年の建物なら耐震等級3で最大で50%の割引を受ける事ができます。
保険料と割引制度 | 地震保険 | 東京海上日動火災保険 (tokiomarine-nichido.co.jp)
近年の耐震等級3等級だとリスクがかなり低い事が分かります。
弊社が建てる建物はすべてこの基準に適合し、更に制振構造を組み込んでいます。
・ 子育て世代のリスクと賠償保険
ご質問頂いた物をぶつけてのお話ですと、私の自宅の場合は子供達のリスクが大きい為、
子供の不意の事故的な事で他人物等に対する賠償が生じた時にお支払いができる保険などにも加入しています。
これは建物とは別ですが、自転車事故等、色々な賠償に使える為に加入しています。
・ 住宅設備機器10年延長保証サービス
弊社の場合は注文住宅新築時にお客様の自宅に設置した住宅設備機器の10年延長保証サービスを付けています。
キッチン・洗面台・トイレ・お風呂・給湯器・エアコン等々様々な設備の10年延長保証が可能になっています。
家を造る時に一番高額な買い物が住宅設備機器ですからとても重要な内容と弊社は考えています。
住宅設備機器延長保証 | SOMPOワランティ (sompo-swt.com)
・ 住宅履歴システム
その他に、住宅履歴システムによる住宅カルテの作成
このシステムを利用して建築時の施工履歴をお客様と共有したり、毎年一回のメンテナンスに至るまで図面や写真の共有をしたりしています。このシステムのデータは30年保管され、いつでも引き出すことが出来ます。
住宅履歴システム・住宅履歴情報サービス機関のプロパティオン(株) (propertyon.jp)
住宅の維持メンテナンス、リフォーム時に配管経路などの確認も可能な為、とても重要です。
・ 住宅瑕疵担保保険
新築住宅を供給する事業者に課せられた責任として、
住宅の主要構造部分(基礎より上部)と雨水の侵入を防止する部分(防水部)について10年性能に対する瑕疵を保証する必要があります。
弊社の場合は(株)日本住宅保証検査機構(JIO)を通して保険として保証しています。
第三者としてJIOに入っていただく事で、自社検査だけでなく住宅性能を審査するJIOの目でも厳しく検査して保険適用としています。
通常は構造に対する検査だけですが、弊社の場合は2次防水部分の検査を有料(弊社負担)でJIOに依頼する事でより厳しく、
より安全な住まい造りを行っています。
保険の内容 | 住宅かし保険 | JIO | 住宅かし(瑕疵)保険の日本住宅保証検査機構 (jio-kensa.co.jp)
・ 地盤保険(地盤改良後の保証)
先程の保険では地盤内部が保証されません。
弊社では下記の保険を地盤改良時に付けています。
地盤保険「The PERFECT 10W」 – 地盤審査補償事業 (shinsa-hosho.jp)
・ 長期優良住宅認定
保険ではありませんが、基本的に弊社の家造りでは長期優良住宅の認定基準を基本にしています。
住宅の設計段階で先程ご紹介したJIOに審査を受けた上で、
行政に審査結果を提出する事で認定を受けます。
以前ラジオでも、木造住宅の新築は多くが4号建築物の特例に当てはまる為、
構造計算などの添付が建築確認申請で免除されているお話をしたことがあります。
設計者の裁量にお任せという形で建てれてしまうという事です。
弊社ではしっかりとした設計を行う事で高い住宅性能を取得しています。
それを証明するのが住宅性能評価機関を通す「長期優良住宅認定」です。
構造計算では緻密な「許容応力度計算法」を用いた構造計算を施し、
更に審査を受ける事で安心安全な住まいを提供しています。
・ BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)
これも保険とは異なりますが、弊社では住宅の省エネルギー性能を第三者機関に評価してもらうBELSを用いて住宅の高い断熱・省エネ性能を担保しています。5段階で最高の評価を大きく超える性能を得ています。
◎ まとめ
近年の家造りでは性能評価がされるようになり、様々な保険や保証、評価証明が為されるようになりました。
弊社でも上記の様な制度や保険を利用して住宅を提供する事で信頼を得ています。
それでもこの住宅業界は欠陥住宅が絶えません。審査は紙の上で行われる事が多く、
施工時の検査もピンポイントでしか行われない為です。
最終的には住宅供給を行う工務店やハウスメーカーにかかっていますが、
その住宅を造る職人の多くが正しい知識や施工技術を持ち合わせていない個人事業主であり、
知らずに施工、知らぬ間に欠陥を生み出している現状があります。
私はその住宅業界を正したいと技術者の育成に力を入れています。
保証や保険も故意に欠陥を生んでいたなら正しく保証されません。
今後これらの住宅がメンテナンスやリフォームの時期に入る事で様々な問題が出てくると言われています。
日本は年間今でも80万戸から90万戸程の木造新築住宅の建築が可能です。
そんな中一昨年起きた千葉風水害の8万戸程度の改修に多くの時間を要し、
多くの家が使えなくなって取り壊すことになりました。
今後起こり得る大規模災害がを考えると、技術者の育成はとても大切な事なんです。
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住まい手のこだわりの住まいを
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東海ラジオで放送中の『タクマ・神野のどーゆーふー』内にて
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