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かかりつけ大工 住まいの相談所

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(質問受付日: 2021/02/26)

築約50年木造耐震性について

自宅が築約50年ほど経過しています。
1981年の耐震基準以前の建築ですので、たくさん地震が起きているこの時代にどれほど耐えられるか心配しています。
中には「古い家は柱など造りがしっかりしているから大丈夫だ!」と仰る方もいらっしゃいますが根拠がわかりません。
部屋の間仕切りは昔ながらの襖やガラス扉で壁が少なく、重い屋根瓦、築年数による老朽化…と危険な要素があるように思います。
築50年ほどの木造住宅の造りは本当に丈夫なのでしょうか?築20〜30年程の住宅のについては他の質問でも拝見致しましたが、さらに前の時代についても教えていただきたいです。

(質問回答日: 2021/02/27)

古い木造住宅の耐震性について

回答遅くなり大変申し訳ございません。

 

築50年という事で、壁が少なく屋根が思い。

昔ながらの日本の家屋だろうと思います。

私は建築の技術者として個人的には日本の昔ながらの家屋が好きです。

日本の家屋は四季のあるこの国の気候に合わせて作られており、先人の知恵がたくさん詰まったものです。

 

● 耐震・制振・免振

近年では耐震性の為に地震力に耐える壁を設けて耐える耐震という考え方でほとんどの住宅が建てられています。

では、耐震壁の概念が無かった昔の日本家屋はどの様に作っていたかが今回の質問の内容として知りたいところだと思います。

 

地震が発生し建物が揺らされた時、潰れない様にするには

1. 建物に加わる地震力に耐えられる強度を有する事

2. 加わる地震力に対して柔軟性を有し、そのエネルギーを吸収し、耐えた上で元の状態に戻れる事

 

上記の1は地震力に対してとにかく強さで耐える。

2は柔軟性を併せ持って力を何かしらで吸収し、吸収しえない部分は耐える。

1は耐震・2は制振・免振の概念ですね。

 

● 先人の知恵

では、木造の建物で昔ながら残っている建物を例にして先人はどの様にして地震に倒れない家を造ってきたかです。

住宅とは異なりますが、近年の研究で五重塔は耐震設計の教科書と言われています。五重塔の造りは複雑に組み合わせた骨組みが地震の時に発生する様々な力に作用し、そのエネルギーを吸収します。

 

同様に昔のお城や寺社仏閣ではどうでしょうか。

骨組みが太く釘や金物が使われていません。組み合わせるには木材を加工して造ってあります。

太い柱に梁を通して組んであり、地震力が加わった時にお互いがめり込むことでエネルギーを吸収します。そういう造りが建物全体に及んでいるのです。

建物が変形しても柔軟な造りがエネルギーを吸収し、倒壊せずに耐える方法を先人は工夫して作り上げていたんです。

 

質問にありましたが、「柱等がしっかり作ってあるから大丈夫」というお話はこういう知識がある方のお話だったのではないでしょうか。

しかしんながら、こういった構造とする為には柱の太さが必要です。近年では太い径の柱を手に入れる事が難しく、大黒柱を用いる家も少なくなりました。

細い柱に無理に梁を通してしまうと切り欠きによる断面欠損が大きくなり地震の時に折れてしまいます。また、大きな地震力に対して一本大黒柱が太くてもそこに力が集中してしまう造りでは耐えられません。

 

● まとめ

質問者さんのお住まいを見ていないので分かりませんが、少しでも地震に耐えられる造りとするのならば、屋根を軽くする事でも大きく変わります。柱や梁が太くても壁で補強をする事は決して悪い事でもありません。

近年の大規模地震では余震による繰り返しの地震力を受ける事が考えられ、耐震だけでなく制振を組み合わせる考え方が定着し始めています。

弊社でも新築の際に耐震等級3+制振を勧めており、長く住み続ける住まいを造る為には必須と考えております。

 


 

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