- リフォーム・増改築 /
- 省エネ・断熱・冷え・暑さなど
鉄骨造の1階工場・2階住居のリフォーム
本日の断熱リフォームの放送を聴きました。
実家が以前鉄工所をやっていましたが父が引退をしました。
1階が工場で二階が住まいになっていますが、父が高齢となったことで一緒に住もうかと検討しています。
1階の工場に両親の住まいを作って二階に上がらなくても生活できるようにリフォームしたいと考えています。
工場の部分は断熱がされておらずとても寒いので住まいを作っても両親には大変なのかと悩んでいます。
そういった状況でも断熱リフォームをする事で快適な住まいを作る事は可能でしょうか?
そういったリフォームも可能なのかも教えてほしいです。
よろしくお願いします。
鉄骨造の工場部分の住まいへのリフォームについて
住まいの相談所・どーゆーふー 東海ラジオ放送を聴いて頂きありがとうございます。
工場だった場所を住まいへのリフォームは弊社でも実績があります。
断熱性がある様にリフォームする事は可能ですが、
工場だった場所を住まいにするにあたり、心配な点として居室としての条件が当てはまるかが心配です。
快適な住まいにする事が可能か?
雨風がしのげる状況があり、建物としての問題が無ければ可能だと思われます。
鉄骨造で工場にしているとおそらく床面が地面にフラットで造られている場合が多い為、
雨水などの侵入が無いか等心配な点がありますが、
建物内に先日放送で申し上げました。
「連続して」「隙間なく」断熱の層を設けて部屋をくるんでしまえば断熱性のある快適な住まいにする事は可能です。
窓ガラスやサッシについても外壁を壊す必要のない工法で断熱性の高い物にする事が出来る為、
断熱と気密の工事をきちんとすれば快適に住まう事が出来ます。
弊社の事例で鉄骨造の住宅で冬とても寒く、要介護のおじいちゃんが冬場はふとんから出て来れないと相談を受け工事をしたことがあります。
断熱工事が終えてからは布団から出歩く様になり、寝たきりの生活で無くなったと喜んで頂いた事があります。
「 具体的な施工方法 」
・ 床
床を土間のまま生活空間に利用しようとするととても冷たく、底冷えも感じます。
外壁の床に近い位置で雨漏れがしやすい工法が多く、雨漏れが起きた時に床が濡れない配慮が必要です。
また、今まで水回りの無かった空間の為、排水や給水、給湯の配管が必要となる為床下空間が必要になります。
そこで用いるのが「低床(二重)床工法」です。
二重床|万協フロアー|オフィシャルサイト (bankyo.co.jp)
上記のリンク先は万協フロアーという商品です。
こういう工法で床をつくる事で腐りにくく、配管のしやすい床を作る事が出来ます。
また、床断熱工法を用いる事で断熱性の高い床にする事も可能です。
・ 外壁
工場の様な鉄骨造の建物の場合、外壁に用いられているものがALCの場合が多いのですが、
室内側に作った断熱材を含む壁から湿気が通ってしまい、外壁側に浸透すると結露の原因となります。
室内側に断熱壁を用いて断熱をし、更に気密シートを用いて室内側から外壁側に湿気が通らない様に工夫しましょう。
・ 天井
2階に住戸があるとの事ですが、断熱性を高める上で天井にも断熱材を用いて天井を施工するとより断熱性の高い部屋を作る事が出来ます。
こちらも室内側からの湿気が天井裏に入らない様に気密シートを用いて施工を行う事をお勧めします。
重量鉄骨造の場合は熱伝導率の高い(熱を通しやすい素材)である鉄骨がむき出しになっているケースがほとんどです。
湿気を通してしまうと至る所で結露が発生します。
きちんと気密の工事を行いましょう。
● まとめ
断熱・気密の工事をきちんと行い、断熱の層を「連続して」「隙間なく」施工する事で快適な住居とする事は可能です。
鉄骨造の場合、冬場の結露がとても心配な為、室内側に気密シートを設けて高気密とし、結露をさせない対策が重要です。
今まで工場だった空間を居室にする際に、居室としての要件が満たされているかも重要です。
このお話はダースベーダーさんから頂いた「ガレージの2階建て」で居室のお話をしております。
参考にして頂ければと思います。
新築注文住宅
マンションリノベーション
戸建てリノベーション
古民家再生
住まい手のこだわりの住まいを
Room Tour動画にして公開しました。
東海ラジオで放送中の『タクマ・神野のどーゆーふー』内にて
かかりつけ大工のコーナー『住まいの相談所Q&A』は2021年12月放送分をもって終了いたしました。
今後も「住まいの相談所HP」は残しながら皆様の住まいの質問・ご相談を受け付けております。
是非ご利用ください。
LINE公式アカウントを開設いたしました!