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かかりつけ大工 住まいの相談所

協力 東海ラジオ supported by かかりつけ大工

(質問受付日: 2020/12/03)

木造

今日の放送で木造の強さについてお話がありましたが、築20年の木造だと、まだ地震に弱かった頃でしょうか。最近発達したと聞いたので気になりました。また、新築から数年の間、ミシッ、と柱が割れるような音がしていました。最近は音がしません。木が乾燥すると割れるものですか?昔住んでいた家の柱は大黒柱に大きな割れ目が入っていました。今でも割れますか?構造に問題はありませんか?たくさん質問してすみません

(質問回答日: 2020/12/04)

木造の強度について

マッキーノさん はじめまして。

住まいの相談所を聴いて頂き誠にありがとうございます。

 

お住いの構造について疑問に思われたとの事で説明が足らず不安にさせて申し訳ございません。

 

しかしながら知っておいて欲しいのは耐震性能という性能は一つの目安であり、建築年度が新しければ安心なわけでは無く、今の基準の家造りでも被害に遭う可能性があるという事を知っておいて欲しいと思います。

【 木造住宅の耐震性 】

これまで何度か資料として添付してきましたが、大地震を経て近年までに幾度も建築基準法は改正されてきています。

現行の基準は2000年の改正基準であり、その後も実物大実験等を行いながら構造計算手法が確立されていきました。

建築年度での耐震性大規模地震と建築基準法の変遷

 

実際に建築年度を分けて熊本地震時に木造住宅の被害の統計されたものが以下の様になっています。

 

建築時期による耐震性能の違い

 

不安を煽る様で申し訳ないのですが、現行の基準の住宅でも6%程の住宅で倒壊及び大破となっています。

被害に遭った時に適切な対応が出来る様に正しい知識を得る必要があります。

最近では弊社も所属する日本木造住宅耐震補強事業者共同組合において、1981年から2000年に建築された新耐震基準の建物の補強をリフォーム時に行おうと勧めております。

お住まいが築20年との事ですから現行基準の前の新耐震基準時の建築の可能性もある為、正しい建物の状況を知っておく必要はあると思います。

この時期の建築物は4号規定で建築されている場合が多く、構造計算図書を確認申請時に提示していない可能性が高い建物です。

詳しく知りたいとの事でしたら建築時の図面などを拝見出来ればお話しできる事も多いかと思います。

 

【 木造柱の割れのお話 】

 

ご質問にありました。大黒柱の割れ目はおそらく「背割り」というものだと思います。

 芯持ち材と言われる木の芯となる部分を含む柱を十分な乾燥をさせずに使用すると乾燥する過程で至る所に割れが発生していきます。そうすると柱としての耐力が維持できない事があります。

 意図的に「背割り」を入れておくことで乾燥収縮時の割れを背割り部分の割れの動きによって防ぐことができ、柱としての耐力を維持させることが出来ます。

 

 最近では乾燥技術が進み、柱の「背割り」を入れなくても良い柱材が出てきており、こういった柱を利用する事で壁紙の割れなどを防ぎ、壁の傷みを軽減できる様になってきています。

 弊社では「乾太郎」と言われる柱を利用して、地元河上の岐阜の桧を院庄へ運搬して乾燥させた材料で家造りをしています。

乾太郎へのリンク

 この乾燥技術によって柱の含水率を15%より下回らせる事で「背割り」のいらない柱を作る事ができるんです。

 

 新築時に柱などに含まれていた水分が多い材料が以前は使われていました。木材は含水率が下がる(乾燥する)と固くなります。その過程で割れが進みミシミシと音がします。

 

【 住まいのラップ現象 】

 

 住まわれていて「ミシミシ」や「バシバシ」や「パチパチ」といった音がすると相談される事があります。それらの多くは材料の伸び縮みによるラップ現象である事が多いです。

 例えば朝日が当たる朝方日が当たる外壁で鳴る音や、西日で温められた外壁が日が沈んでから温度が下がり音が鳴る等、温度の上昇で伸びる時に音が鳴り、温度が下がる時に縮む事で音が鳴ります。

 

【 まとめ 】

 

色々と流れで書いたので分かり難かったら申し訳ありません。

質問別にまとめると、

① 築20年の木造だと、まだ地震に弱かった頃でしょうか。

 新耐震基準と2000年基準の過渡期です。2000年基準ならより安全と言えますが4号建築物扱いなら構造計算書は確認申請時に添付されていないと思われます。近年では構造計算を行って住宅性能評価を受ける認定制度も存在します。

 

② 木が乾燥すると割れるものですか?

 乾燥収縮の過程で割れが進行する事があります。

 

③ 昔住んでいた家の柱は大黒柱に大きな割れ目が入っていました。今でも割れますか?

 意図的に割れを入れた「背割りと」というものだと思われます。近年では背割りの無い柱も可能になりました。

 

④ ③で構造に問題はありませんか?

 背割りの無い柱の方が強度は安定的であり内装材の仕上への影響もありません。ただししっかりと乾燥がされた場合で、含水率の高い柱は背割りを意図的に入れておく事で耐力の低下を防ぐ働きがあります。

 


 

【 かかりつけ大工Room Tour 公開中 】

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住まい手のこだわりの住まいを
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