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かかりつけ大工 住まいの相談所

協力 東海ラジオ supported by かかりつけ大工

(質問受付日: 2020/09/18)

収納スペース

昨日の放送を聴きました。

住まいの計画は難しいですね・・・

放送で引越し前にある程度収納を作って引越しのあとにも打ち合わせして作ると
うかがいましたが、生活スタイルの変化で収納の使い方なども変わってくる
ことに、なるほどと思いました。

建てた後にまた打ち合わせして作る、初めて耳にしました。
当初から頭に置いて進めているんですね。

住宅面積の20%程度を収納スペースとするのが一般的と言ってましたが、
例えば最初から20~30%にして収納を完成してもらい、引っ越し後には
とくに収納に関して触らないという方は比較的多いのでしょうか?


次回の放送・・・台風のことだったかな???
楽しみにしています。

(質問回答日: 2020/09/21)

収納スペースについて

いつも住まいの相談所を聴いて頂き誠にありがとうございます。

 

弊社のお客様は収納設計について設計当初のままで完成したというお客様はいません。

建物が出来てきて家具などを検討する時に、収納を再検討される方が100%です。

弊社では設計の修正で追加のお金を頂いていません。

収納棚の材料費と加工費が予算を超える場合は頂きます。

初期で予算は多めに設定され、住宅ローンと一緒にして検討される方が多いですね。

そういった事もあって収納を何度も検討される方が多いのかもしれません。

 

収納スペースの設計では、計画初期は多めに設定される方が多いです。

部屋部屋にウォークインクローゼットがあったり、

広い納戸があったり、

収納スペースを無駄に確保したり。

 

理由は様々ですが、大は小を兼ねるという思い込みが先に走りがちなのが収納スペースですね。

間取りを書いていきそれなりに大きくなったお家と予算でまず初めに悩みます。

ここから一度冷静になって使い方や優先順位、実際に収める収納物を検討します。

この流れを何回か繰り返すと不思議とお家は本当に欲しいサイズに落ち着いてきます。

 

無駄に設けたスペースにも構造躯体が存在して、床を貼り、壁紙を貼ります。

コストがかかる事を考える事も重要です。

広い程使い方に柔軟性が有るのかもしれませんが、

あこがれがちなウォークインクローゼットの「ウォークイン」部分は考え方によっては必要が無いスペースです。

 

 

● 収納の組み替え等をされるタイミング

弊社で建築されたお客様で収納スペースを設計して造り付けた場合、

一番初めに設定した収納棚等を組み替えるタイミングとしては様々です。

事例として紹介していきたいと思います。

 

事例1)2部屋の子供部屋を新築当時に仕切らず大部屋として利用していたケース

※  大部屋として利用していた壁面収納を仕切りをかけて個室の収納へ組み替える。

 

設計当初お子さんが小さい場合、子供部屋を仕切らずに一部屋の大部屋として完成させる事がよくあります。

その場合、お子さんの成長と共に大部屋の必要性が無くなると、部屋を個室に仕切ることになります。

大部屋ではおもちゃや絵本などを入れる壁面収納として作っていた収納を個室のクローゼットへ作り替える事が大半です。

その際にも以前使っていた材料を再利用して組み替えする計画が多いです。

 

事例2)お子さんの成長と共に収納が変化する

 

【 子供部屋のクローゼット 】

子供部屋のクローゼット収納も変化が多い箇所になります。

お子さんが小さい間パイプハンガーに掛ける衣服も小さく、

小さいお子さんでも届く位置に設けてあげるとお着替えも楽しくなります。

背丈が変わってくるとその高さでは低すぎる為、パイプハンガーの高さも変化していきます。

また、小さい間のおもちゃは細かい物も多く、収納物も変化しがちです。

 

事例3)リビング収納

ライフスタイルの変化に直結する収納といえばリビングの収納です。

新生児がいる生活だと、おむつやおしりふきそれらのストック等々かさばる物も多く、

成長してくるとよく遊ぶおもちゃや絵本等に変わり、

小学生に入ってくるとそれぞれの部屋に物が移動する事で収納にゆとりが出ます。

このライフサイクルは長期で利用する場合、繰り返しサイクルが回ってくるので、

設計当初だけを考えるのではなく、家族計画や家族構成を検討したうえで設計が必要です。

 

事例4)パントリー収納や納戸

この収納もライフスタイルの変化や、ライフサイクルによって変化してく収納です。

家族が多い間は特に収納力が必要で、家族が巣立つと減っていきます。

 

【 まとめ 】

収納は大きい程良いと考える事が多い場所ですが、大きいとその分物を貯めこみます。

また、少なすぎると部屋に物があふれみっともない空間が生まれてきます。

収納量の変化に伴って補足できる空間を構成しておき、壁面収納を必要に応じて活用したり、

生活のスタイルによって柔軟に対応できる設計を当初から検討しておく必要があります。

 

近年、家造りにおいて、生活する人が変わっても柔軟に対応できる計画は重要な要素といえます。

家造りは3度しないと成功しないとも言いますが、この意味はライフスタイルの変化が生涯で3度はあるとも言えます。

住み始めた当初満足していても、次第に問題が浮上して不満が出る箇所として収納はもっとも多い箇所ですね。


 

【 かかりつけ大工Room Tour 公開中 】

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住まい手のこだわりの住まいを
Room Tour動画にして公開しました。

 

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