皆さんこんにちは!
かかりつけ大工の友建です。
今回は、現在工事中のあま市S様邸にて先日行われた
軒天工事の様子をご紹介いたします。
まず軒天とは、外壁より外側に出ている部分の天井のことを指します。
図をご覧ください。バルコニーの裏側や、軒の裏側がこれに当たります。

一般的な住宅の多くで軒天は発生します。
軒天部分には外壁と同じように、下地を組みサイディングボードを施工します。
サイディングボードとは、建物の外壁や軒天に施工するボード状の外装材です。
窯業系・金属系・木質系・樹脂系といった種類があり、それぞれ種類やデザインが豊富なため、近年の一般住宅では外壁・軒天はサイディング貼りが主流になってきています。
これ等のサイディングボードは防火性能を持ち合わせている為、簡単に燃えない事を認定されています。
豊富な種類がある中、今回のS様邸の軒天には窯業系サイディングをセレクトしました。
窯業系サイディングはセメントなどを原料とした繊維質原料を成型したもので、
セメントを原料としているため硬質で密度が高く、耐震性・防耐火性・遮音性に優れています。
デザインのバリエーションも特に豊富で、どんな外観にもコーディネートしやすいため一般住宅では最も多く取り入れられています。
窯業系サイディングを施工するため、まず下地を組んで釘を留める役割を持たせます。
範囲が少なく簡単そうに見えますが、下地がまっすぐ水平になっていないとサイディングを施工したときの見栄えが悪くなってしまうため、水平を逐一確認しながら施工しました。



屋根・バルコニーの裏側になるため図面との差異がないか確認し、釘の位置や下地の間隔をチェックしたら下地組みは完了です。
軒裏は工事完成後も外から見える箇所なため、材料を傷つけないよう・見栄えが悪くならないよう細心の注意を払いながら施工していきます。
窯業系サイディングは見た目以上に重たく、常に上を向いての施工になるので大変です(^^;)


きれいに施工することができました!
また、軒天の役割のひとつとして、『小屋裏や壁内の熱気・湿気を逃がす』というものがあります。
一定の間隔で軒裏換気口を設け、家の中に溜まっている熱気・湿気を排出させます。
軒裏換気口が無いと熱気・湿気の逃げ道がなく家の老朽化を早める原因に繋がってしまうため、軒裏換気口は必ず設けるようにします。

軒裏換気口もしっかり施工。これで家全体の熱気・湿気の逃げ道は確保できました。夏の熱気知らずの生活です(^^)
ちなみに・・・今回ご紹介した窯業系サイディングのメンテナンス時期は、表面塗装やシーリングがポイントになってきます。
表面の色あせや汚れが目立ったり、サイディングに触れたときに白い粉が付くようになったらサイディングの塗装をお勧めします。
シーリング(サイディング同士の繋ぎ目や他部材との繋ぎ目に施工されているゴム状のもの)の亀裂や剥離が目立ってきたらシーリングの打ち替え時期です。
これが切れてしまうとサイディングボードの裏に雨水が周り、最悪表面からは分かりませんが、裏側がカビだらけなんて事もあり得ます。
外壁材ひとつをとっても、家の快適性は大きく違ってきます。
我々かかりつけ大工は、家造りにおいて意味のないことはないと日々実感しながら
丁寧に施工を進めています。
次回のブログでは続いてS様邸での工事の様子をご紹介します。
普段は見えない工事のあれこれを包み隠さずご紹介しますので是非次回もチェックしてみてください(^^)
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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みなさんこんにちは! かかりつけ大工の友建です。
あま市S様邸では、防水工事が完了して外部下地作業に突入しました。
外部下地と聞くと、ただ外壁材を留めるためだけの材料と思われがちですが、大工作業は見えなくなるところの施工にこそ技術や知識・快適性が問われます。
もちろん外部下地作業も例外ではなく、この外部下地作業をいかに丁寧に・作業の意義を理解して施工するかしないかでその後が大きく違ってきます。
より快適な生活をご提供するために、一つ一つ施工のポイントを理解しながら作業を進めていきました。今回は外部下地作業の様子をご紹介します。
まずは外部下地を施工した外壁の写真をご覧ください。

この下地材は通気胴縁(つうきどうぶち)といいます。
通常、外壁材には「横張り」と「縦張り」の二種類があります。
通気胴縁は横張りの場合は縦方向に、
縦張りの場合は横方向に
と、外壁材と直交するように施工します。
今回S様邸で選定されているのは縦張りのサイディングなため、通気胴縁は横方向に施工していくのですが…

よくよく見ると、外部下地に隙間が開いています。それも何箇所も…施工不良でしょうか。
まさか、見えなくなるからといって手を抜いて施工しているのでは…!?
施工一つ一つに意味があり、その意味を認識・理解しながら工事を進めることを徹底している我々かかりつけ大工が手を抜くなんてことはありません。
通気胴縁はその名前にもあるように、外壁の通気の役割も担っています。
通気胴縁を施工することで壁内(外壁材から柱まで)に通気層をつくり、壁内に湿気が溜まらないようにしているのです。
しかし通気胴縁を隙間なく一直線に施工してしまうと、通気層でせっかく自由に動き回れるようになった湿気が通気胴縁間で閉じ込められてしまいます。
そのため一定間隔で隙間を作りながら通気胴縁を施工し、湿気を上部へと逃がすようにします。
たくさん設けられた通気胴縁の隙間を見てみると、縦方向に位置が揃っているのが分かるかと思います。

壁内で生まれた湿気はこの隙間で出来た通り道を通って上へ逃げていくんですね。
この通気胴縁ですが、ただ隙間を設ければいいというわけではありません。
今回のような横胴縁の場合は、1820mm間隔ごとに30mmの隙間を設けます。

縦胴縁の場合、横方向に走る材料がなく、湿気の通りを邪魔するものがないため455mm間隔で胴縁を施工します。

サッシの周りには、空気の滞留を防ぐために30mmの隙間を設けます。こちらは縦横共通です。


写真を見ると、サッシ周りに施工された下地材に触れている通気胴縁は一本もないのがわかります。
このように外壁材の向きに合わせて下地を正しくしっかり施工することで、初めて通気胴縁の役割が発揮できます。
また、外壁材(サイディング)のジョイント(重ね部分のことをいいます)から雨水が侵入してしまった場合、雨水の逃げ道がないと外壁材が裏に溜まった雨水を吸い込んで割れてしまう可能性が出てきます。
外壁材が割れないようにするために雨水の逃げ道を確保するという意味でも、通気胴縁の隙間は重要なのです。
以上のように、隙間を設けながら通気胴縁を施工する外壁の下地施工を、通気工法といいます。
通気工法は新築・リノベーションともに共通して利用されます。以前リノベーションのコラムにて通気工法をご紹介した記事がありますので、そちらも併せてチェックしてみてください。
外壁下地を通気工法で施工するにあたって、通気工法の意味や効能を捉えずに施工してしまうと壁内の通気がうまく行われず、湿気を含んだ空気が滞留してしまう原因となります。
せっかくより手間をかけて通気工法で施工してもただ外壁材を固定するためだけの下地となってしまうので、意味をしっかり捉えて慎重に施工することが大切です。
また、横方向の下地における通気工法には、今回のように「隙間を設けながら通気胴縁を施工する」方法のほかに、もうひとつ「隙間を設けずに通気胴縁を施工する」方法があります。
隙間を設けずに通気を確保するということはどういうことでしょうか?
隙間を設けない方法で用いる胴縁には、室内側の表面に凹みがついており、その凹みが通気するための通り道となります。
隙間を設けない代わりに凹みの位置を上下で揃える必要がありますが、こうした方法も通気工法として取り入れられています。
実際の施工では、どこに通気する通り道を作るか・どこに通り道を作れば空気の流れがスムーズにいくかなどを考えながら慎重に施工しました。


単純そうに見える外部下地施工ですが、常に体と頭を動かしながら施工する必要がある重要な箇所です。こうした見えない部分の施工にこそお客様の快適な暮らしの手がかりは潜んでいるので、そういったことを見逃さないようしっかりと施工を進めました。
通気層が確保できているか、釘は柱にちゃんと止まっているか、通気胴縁の間隔・隙間が規定どおりにとれているか、サッシ周りの通気は確保できているか・・・全ての箇所の通気胴縁を細かくチェックし、通気工法での外部下地施工は完了!
次は屋根の裏側に施工する軒天(のきてん)の下地作業に入っていきます。
軒天下地施工の様子は次回以降のブログで随時ご紹介していきます。是非チェックよろしくお願いします(^^)
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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