こんにちは。
一年生の石田です。
U様邸で胴縁貼りをしました。
胴縁というのは、外壁の仕上をする際に必要となる下地です。
胴縁には木で施工するもの、金属で施工するものなどがありますが、友建では木材を使、横胴縁(木材を横向きに打つ)と縦胴縁(縦向きで打つ)の二種類で使い分け、外壁の種類にあわせて施工しています。
外壁と防水シートとの間にはその下地分の隙間があるのですが、空気は気温などの影響をうけて上昇気流などをおこします。しかし、横胴縁の場合、横向きに木材が走っているので、その隙間にたまっている空気が流れなくなってしまいます。
前回のU様邸の防水シート貼りの際に書いたように、空気はとても熱を伝えます。
夏の場合では、外壁が太陽光や気温によって温められ、その熱が隙間にたまった空気を伝わって室内まで温めてしまうことになります。冬は冷たい熱が同じ理由によって室内を冷やしてしまうことになります。
空気に流れがない場合、そこにとどまっている空気が常に部屋を暖め、または冷やし続ける原因となります。
こうした現象を少しでも少なくするために、短いスパンで横胴縁を区切り、空気の流れをつくる事で熱を持った空気が外へ逃げるようにしています。
胴縁の1スパンの長さや、空気を流すための間の間隔にも規則があります。
長さ:2m以下
間 :3㎝
このほかにも、窓の位置などに応じて長さを考える事でよりスムーズに空気が流れるようにしています。
次回の更新も宜しくお願いします。
こんにちは。
一年生の石田です。
I様邸で透湿防水シート貼りをしました。
U様邸の記事に書きました工法にて作業を進めましたがU様邸の防水シート貼りの場合、バルコニーが二つあり、入り角、出角が増え作業に時間がかかってしまいました。
I様邸ではバルコニーが一か所で家の形も長方形に近く、比較的作業をスムーズに進める事が出来ました。
今回の物件で使用した透湿防水シートはタイベックといわれる、北米でよく使われている製品を使っています。
北米のような寒い地域は、U様邸で書いた、結露の発生条件が多いため、より性能がいい製品を作っています。
より快適に暮らしていただくために、日本製より性能のいい北米の透湿防水シートを使用しています。
次回の更新も宜しくお願いします。
こんにちは。
一年生の石田です。
M様邸の建て方を行いました。
今回の物件でも梁、柱には木曽川流域材の桧や杉をふんだんに使った、木の香り豊かなお家となりました。
吹抜けスペースがあるため、柱、梁の表面がそのまま仕上となり、桧、杉等の木の質感が五感で感じられるお家となっています。
化粧となってくる部材を傷をつけるわけにはいかないので、I様邸の和室の際に用いた養生と同じ養生をほどこして作業をすすめました。
しかし、吹抜けスペースの化粧となる梁の場合、360度仕上となってくるので、普段であれば梁の上にのって作業していたことも、極力上にのらないように作業をすすめました。
しかし、吹抜けのスペースをそのままにして作業すると、あってはならない不注意により転落事故が発生する可能性もあるため、仮の足場として、養生のうえから板を並べ、事故防止をしました。
1日で屋根のルーフィング施工(屋根防水工事)まで終わり、その上からブルーシートで養生をしてから1日の作業をおえました。
この画像は、屋根の下地である構造用合板を張っている時の写真です。
建て方の作業の間、お施主様も見学に来ていただき改めて自分たちはお施主様の命を守る箱を作っているのだと実感した1日でした。
次回の更新も宜しくお願いします。
こんにちは。
石田です。
M様邸で土台引きをしました。
今回の物件にもI様邸土台引きの時と同様に、基礎パッキンと気密パッキンを土台の下に置き、通気の確保をしっかりと取りました。
大引きの下には鋼製束をいれ、床の補強をしました。
木製の束は微調整が難しく、さらに白蟻の影響や、腐りなどがあるため、腐ることがない鋼製束を使っています。
エースピンという、断熱材を受ける専用の金物を土台につけ、その上からグラスウールといわれる断熱材をおくようにして敷き詰めています。
この断熱材の上から構造用合板を貼っていきます。
今回の物件の床合板はネダノンといわれる、一般的に使われている合板(12㎜)よりも分厚い合板(28㎜)をつかっているため、根太をいれなくても問題がなくなり、施工スピードが格段に上がりました。
さらにたわみも少なくなるため、床鳴りの防止になります。
ここから綺麗に掃除をし、合板が濡れないようにブルーシートで養生をし、後日にいよいよ建て方です。
次回の更新もよろしくお願いします。
こんにちは。
一年生の石田です。
U様邸にて透湿防水シートを二日にわたって貼りました。
透湿防水シートとは、建物の防水をするために施工します。
名前の通り湿気は通し、水滴は通さないようになっているシート状の材料を、外壁の躯体である構造用合板に貼り付けるのですが、ただ順番に並べて貼るだけでは本来の性能を発揮することが出来ません。
そのため施工していくにあたって、いくつかの規定があります。
・上下の(シートとシートの)かぶり幅 =90㎜以上
・横のかぶり幅 =150㎜以上
・入り角、出角のかぶり幅 =150㎜以上ずつ
これらの規定のほかに、窓周辺やダクト部分の規定などもあり、必ず防水テープを周りに貼ってから防水シートを貼ります。
我々友建では上下のかぶりを100㎜以上、横のかぶりを300㎜以上ずつでやることでより施工性を上げています。
どうしてもシートを貼っていく段階で、シートに傷がついてしまう時がありますが、そのときは必ずその上から防水テープを貼って施工性を保っています。
なぜ透湿防水シートを貼るのかというと、
防水をする理由はもちろん、外部からの室内への雨水の浸入するのを防ぐためですが、湿気を通す理由は、結露が関係してきています。
室内と室外の温度差が大きい時、特に冬の場合で考えてみましょう。
空気は暖かいところから冷たいところへ流れる性質があります。
暖房などで温まった、湿気を多く含んだ空気が室内から壁を通り、冷たいところ、つまり外に流れようとします。その際に間に挟まってくるシートが防湿の場合、湿気がシートでせき止められます。
つまり、湿気を含んだ空気がシートの室内側で停滞します。
そこに外部から伝わってくる冷たい空気がシートに触れ、シートが冷やされると、暖かい空気の中で存在していた湿気がシートに触れた瞬間に冷やされ、湿気から水滴になってしまい、その水滴が構造用合板を湿らせてしまう為、木材が腐り建物が弱ってしまう原因になってしまうのです。
そのため、内部からの湿気を逃がすために、湿気を通す使用になっています。
つまり、内部結露をしないようにするために湿気を逃がしてるのです。
このシート貼は家を守るにあたって、とても重要な作業となります。
次回の更新も宜しくお願いします。